厚生年金保険の値上がりニュースで驚きました。厚生年金保険の値上げは平成16年〜平成29年の長い期間で段階的に値上げをし、最終的には料率18.3%で固定されました。しかし半分は勤め先が負担してくれるので、僕達会社員は9.15%が毎月の給与から徴収されます。それとボーナスからも同じ料率を徴収されるのでかなりの負担です。
それで固定してくれればよかったのにまた引き上げの話です。厚生年金保険料ってかなりの負担なんですよね。

ただ今回の厚生年金保険料の値上げは高所得者を狙い撃ちした内容で、僕みたいな低所得者は今回の値上げには関係ない話です。
しかしその値上げした厚生年金保険料への使い道に問題があります。
標準報酬月額について
社会保険料の計算方法は何点かありますがよく使われるものだけ紹介します。
1つは勤め先へ新規入社した時です。この時の見込み給与・各種変動手当の見込み額・交通費などの総額を標準報酬月額に当てはめて決定します。
2つ目は算定基礎の期間で決定します。これは4月〜6月に支給される3ヶ月給与の平均値で1年間の標準報酬月額が決まります。よくこの時期は残業しない方がいいといわれるのはこの制度のせいですね。もし狙えるならこの期間は残業しない方がいいです。
最後に昇給などで固定給に変動があれば、変動後の3ヶ月支払い給与の平均値で標準報酬月額のランクが2段階以上に上がった場合変更となります(値上げ)
標準報酬月額の表については【標準報酬月額 住んでいる都道府県】で検索すればすぐにでてきますよ。
今回の値上げ対象者
給与を標準報酬月額表へ当てはめると毎月徴収される保険料を調べる事ができます。
標準報酬月額を見てみると、健康保険料は50ランク(1,355,000円以上からは上限無し)までで細分化されています。
一方厚生年金保険料はランク32(635,000円以上から上限無し)までとなっています。
今回の増税話はこの635,000円の上限を750,000円までに段階的引き上げを考えているそうです。
恐らく標準報酬月額の厚生年金保険のランクでも増やすのでしょうかね?
750,000円がゴールなら3段階ほど厚生年金保険の枠が増えるかもしれません。

使い道に問題あり
なんだ金持ちへの増税か、なら低所得者には関係ないな良かった良かったではすまないのが今回の増税です。
増税した分の厚生年金保険を、私達サラリーマンが将来貰える厚生年金枠の増加へ繋がるならまだ良かったのですが、とんでもない事に基礎年金の底上げに使われるようです。
私達が強制的に徴収されている厚生年金保険料を、国民年金しか払っていない方へ回されるのは納得はできませんね。
しかもこれって将来の私たちの年金の話ではなく、今貰ってる人たちの為なのが困りものです。

あとがき
今回の厚生年金保険料値上げのニュースは金持ちを狙った増税みたいなものです。
僕みたい低所得には関係ない話で済めばよかったのですが、厚生年金保険料を払っていない方の基礎年金引き上げへ回される話なのでかなり困ります。
これで現在年金を受給している方たちの年金額がアップするので嬉しいでしょうね。しかし肝心な僕たち世代が年金受給をする時にはどうなっているか分かりません。
国は老後に向けてiDeCoやNISAを勧めているので余計に不安になります。
