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なんで雇用保険料で年収の壁対策の助成金にするのかな?

毎月の給与から天引きされている雇用保険料があります。

これが令和4年10月に値上げ、令和5年4月にまた値上げと1年前と比べ倍以上雇用保険料が高くなっています。

値上げの原因はコロナ助成金のせいで今まで集めた雇用保険料の財源が枯渇してしまった為だそうです。あれだけ大盤振る舞いすればお金もなくなりますね・・・

雇用保険料がまた値上げします

ところで今現在、社会保険加入加入の壁である年収106万円が問題となっています。今現在社会保険に加入している従業員が100人以上(令和6年10月からは50人以上)いる場合で週20時間以上働き月額83,333円の給与がある方は社会保険加入が義務付けられています。

しかしこの社会保険加入を嫌がり週20時間未満の雇用契約を望む従業員も多く、それにより深刻な人手不足になっている問題があります。僕の所でも半分程度のパート従業員が社会保険に加入しない勤務や、月額が83,333円未満の給与になるような契約を求めてきた従業員も多かったですね。

国も社会保険料を取りたいのか、短時間勤務の方にも社会保険へ加入させようと社会保険加入条件を拡大中です。

しかしよほど短期労働者へ社会保険に加入させたいのか、また助成金をばら撒いて加入促進をさせようとする動きがでました。

なぜ雇用保険を財源にする?

雇用保険の趣旨は急な失業や職業訓練、育児休業や介護休業など生活が困らないように積立られている制度なはずです。まぁ自営業の方はコロナ助成金で大儲けした話もありましたね・・・

ただ会社がコロナの為、急に仕事が休みになった方たちもこの助成金に助けられた方も多かったですね。一応雇用保険の趣旨通りに枯渇するまで財源が吐き出されました。

そのせいで雇用保険料が2倍以上の大幅値上げにつながりましたが・・・

しかし今回の年収の壁対策でこの雇用保険が使われるそうです。そんな対策しないでいいから値上げした雇用保険料を戻して・・・

50万がひとり歩きしてない?

僕がみたニュースでは社会保険へ加入したら50万円の助成と書かれていました。この106万の壁対策ですがまだ詳細は何も決まってないようです。僕もこの記事を見たのですが書かれてる意味が分かりませんでした。しかし50万円がもらえる訳では無く、社会保険へ入っていないパート社員が社会保険へ加入しても手取りが減らないようしなさい。その為に50万円を助成しますと解釈しました。

ですが社会保険は会社と従業員との折半、実際25万円が社会保険加入した時に職員が生じる手取り減少の補填になるのかな?

しかし従業員とやりとりして分かったのですが社会保険に入りたくない人は本当に入りたくないらしく、こんなタイプの人はこの助成金程度では入らないでしょうね。もしこの助成金で社会保険料が実質無料になるならその助成金がある期間だけ加入し、助成金が無くなり社会保険料が掛かる時に社会保険から外れそうです。

特に今まで国民年金を免除している人からの意見ですが、今更社会保険へ加入して厚生年金保険料を取られても困るそうです。

それと最近社会保険へ加入した人達が対象外なら不満の声が上がりそうですね。残念ですが世の中平等ではありません。

あとがき

僕的には仕事に関係あるニュースだったのでとても興味がありました。しかしまだこんな対策を考えているとの話で、詳細などはまだ決まっていません。

こんな対策をして社会保険へ加入する人なんているのですかね?こんな事に値上げした雇用保険料をばら撒かないでほしいです。

そんな事より年収の壁を引き上げた方が早いと思うのですが何故やらないのだろう?そもそも国が社会保険加入の条件を緩和(加入範囲の拡大)をしてしまったからこんな事になっているのでは・・・?

僕が働いている会社でパート職員の約半数が週20時間未満の勤務へ雇用契約変更の希望がありました。やはり社会保険に入りたくない、社会保険料分の給料が天引きされ損をすると考え勤務時間を短縮する人はかなりいます。