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最低賃金アップ(令和6年)の注意点

最低賃金のイメージ

令和6年の最低賃金見直しが全都道府県で確定したようですね。

去年は平均約43円と今まで見た事がない最低賃金の値上げ額だったのですが、今年の各都道府県の最低賃金改定は50円〜59円ともの凄い値上ですね。

しかし徳島県だけは84円の大幅値上げと物凄い値上げです。僕が住んでる都道府県もこれぐらいやって欲しかったですね・・・

きっと徳島県の中小企業の経営者は悲鳴を上げているでしょうね。

そして最低賃金ワーストの都道府県は秋田県だそうです。今までのワーストは沖縄県だと思っていました。しかし最低賃金の差は1円なので同じようなものです。

今年のAランク都道府県の平均は50円でした。しかしそれ以外のランクの都道府県が頑張って最低賃金を引き上げてくれて嬉しいですね。

僕の勤め先の社長は今年も最低賃金の大幅値上げと文句を言っていました。

しかし会社全体のパート職員の最低賃金の引き上げ分総額は、あなたの給料よりは遥かに少ないのでご安心下さい。

問題は僕みたいな月給制で働いている方には最低賃金の改定など関係ない話です。

会社としても、給与の月額が最低賃金を下回っていなければよいので・・・

昔と比べて現在は最低賃金も大分高くなりましたね。僕が高校生くらいの時の時給は600円未満の格安賃金でこき使われていました。

ブラックな中小企業で働いている方の月額給料を時給換算すると、最低賃金に毛が生えたような給料にしかならず、休みも週1〜2回と少なくサービス残業も横行しています。

ハローワークにある求人を見てみるとそんな低賃金な会社が多いです。たまにハローワークの求人をみると賃金の安さが実感できます。

安月給の企業求人が多いな

僕の妻がパートフルタイムですが、時給が何度も改定され凄い勢いで年収が上がっています。それに比べ僕の給与は毎年1,000円しか上がらず、残業代も出してくれないので年収の変化は微々たるものです・・・

今年も雀の涙ほどの昇給だったよ・・・

勤務時間を減らしたいパート職員

僕が働いている職場のパート職員も社会保険へ入りたくない方々は多いです。

社会保険料のイメージ 社会保険の扶養から外れたくない

もし社会保険に加入しないギリギリの範囲で働いている場合、最低賃金50円以上アップは年収ベースでは無視できないので調整が必要ですね。

社会保険も加入条件が厳しく(緩和)されています。

短時間勤務(パート)の社会保険加入条件(令和6年10月より)
  1. 社会保険へ加入している従業員が51人以上の会社へ勤務
  2. 週20時間以上の雇用契約
  3. 月額給与88,000円以上
  4. 1〜3を全て満たした短時間(パート)労働者

もし社会保険へ加入してない方は今回の最低賃金改定に気をつけた方がいいですね。

ただ社会保険へ加入しないといけないならすでに職場から声掛けがあったかと思います。

子供のアルバイト収入にも注意

子供を税の扶養へ入れてる場合が1番注意です。

税の扶養に入れる年収は103万円未満です。子供が最低賃金改定後に学校終了後や休みの日にアルバイトを頑張りすぎると、扶養から外れる場合があります。

子供は親に正確な収入を報告しないで誤魔化すケースがあるそうです。これはきちんと話し合わないといけません。

職員にいたのですが扶養している子供が収入を誤魔化して少なく給与を報告したせいで、子供の年収が103万円を超えてしまい、せっかく減税された分の所得税支払いと、前年より高くなったしまった住民税の請求がありました。

子供の扶養控除は38万円、特定扶養控除の場合は63万円とかなり大きく、もし103万円を超えたらかなり高額な所得税と住民税を取られます。

なのだ子供の収入には注意です。

あとがき

今年も最低賃金アップは大きいですね。最近は色々なものやサービスを値上げしてくれているので人件費の見直しは大歓迎です。

経営者は不満を言ってますが、そんなのは知りません。

しかし僕の勤め先ではフルタイム職員より、パート職員の賃上げの方が大きいですね。

それと最低賃金アップの度に社会保険加入の壁や税扶養の壁の見直して欲しいとの話を聞きますが、国は増税をしたいので見直しは絶望的ですね。