11月に入り、各地域の電力会社が続々と規制料金(従量電灯プラン)の値上げを発表しました。
現在の所、半分以上の電力会社が発表しているようで、残りの電力会社も時間の問題かもしれません。
そしてついに僕が住んでいる地域の電力会社からも値上げの発表がありました。
僕は電気代の値上げを嫌い、新電力会社から地域の電力会社へ逃げて来ましたがついにそこも値上げになり、ついに逃げる所が無くなりました・・・
燃料費調整制度
電気料金には燃料費調整制度があります。
これは1kWhに請求され、円の価値や石油の販売価格に左右され、プラス請求やマイナス請求(値引き)されます。
現在は、とんでもない円安や原油高の為、燃料費調整額が上昇し続けています。
電力会社 | 燃料費調整額 (上限あり) | 燃料費調整額 (上限撤廃後12月) |
北海道電力 | 3.66円/kWh | 9.75円/kWh |
東北電力 | 3.47円/kWh | 12.57円/kWh |
東京電力 | 5.13円/kWh | 11.92円/kWh |
中部電力 | 5.06円/kWh | 11.04円/kWh |
関西電力 | 2.24円/kWh | 10.15円/kWh |
中国電力 | 3.19円/kWh | 14.36円/kWh |
四国電力 | 2.55円/kWh | 11.21円/kWh |
九州電力 | 1.94円/kWh | 7.63円/kWh |
沖縄電力 | 3.98円/kWh | 17.98円/kWh |
しかし料費調整額には上の表通りに上限が設けられています。
表の左側が上限額、表の右側は本来の価格です。
これは毎月変動しております。
そして燃料費調整額の上限を超えた分に関しては電力会社が負担してくれていましたが、ついに電力会社が値上げへと舵を切りました。
電気料金の燃料費調整額って上限があったの!?規制料金と自由料金
電気料金には電力自由化前の規制料金と電力自由化後の自由料金があるそうです。
規制料金は従量電灯プランという名称が多く、電気料金を見直す場合、国に変更申請しないといけないので、簡単には変更できません。
そして燃料費調整額に上限が設定されていますので、今のままだと廃止にできません。
自由料金は電力自由化後にできた料金で色々な名称があります。
自由料金の各種プランは電力会社が自由に料金を設定できます。
そして燃料費調整額ですが、上限がある電力会社や上限がない電力会社があります。
しかしここ最近の燃料価格上昇の為、燃料費調整額の上限を撤廃する所が多々でてきています。
これは自由料金だからこそできるわけですね。
電気料金の逆転現象が発生
電気の基本料金は自由料金の方が規制料金より安いのですが現在、基本料金は高めで燃料費調整額に上限がある従量電灯プラン(規制料金)の方が、基本料金の安い自由料金プランより安くなる逆転現象が発生しています。
先の燃料費調整額の表を見れば料金の開きが分かると思います。
これなら僅かに安い自由料金より、基本料金が少し高めな従量電灯プラン(規制料金)を契約した方が電気料金を安くできる事となります。
新電力会社を契約しているなら料金が高くなる場合もあるので注意気になる値上げ
まだ値上げの詳細は発表されていません。
基本料金を見直すとの事でしたが、燃料費調整額の上限がどうなるかはまだ不明です。
燃料費調整額の上限を撤廃されても困りますし、燃料費調整額の上限をそのままで基本料金を見直した場合、地域にもよりますが1kWhあたり6円〜14円くらい値上げしないと今の燃料費調整額を補填できません。
12月の燃料費調整額で1ヶ月で400kWhを使った場合、2,400円〜5,600円くらいの値上げですかね?
次に発表される1月の燃料費調整額もどうなるか分かりません。
怖いですね。
まとめ
家庭用電力最後の砦である従量電灯プラン(規制料金)がついに見直しされる事になりました。
僕が住んでいる地域も値上げが発表されています。
どうなるかは分かりませんが、規制料金値上げとセットで自由料金も値上げされそうな感じをしています。
正直、一部の世帯への助成金やクーポン事業より、消費税を下げて欲しいです。
所得が低い世帯程、消費税が結構重くのしかかってきます。
国は企業にもっと賃金を上げろと仰っています。しかし事業主からしたら最低賃金さえ割っていなければ、無理して賃上げする必要はないのです。
僕が勤めている所での昇給は期待できないので、物価高の対応ができずに辛いですね。
取り敢えず電気料金は今後の情報が待たれますが、かなりエグい値上げを覚悟しています。
ついに全ての電気料金(従量電灯プラン)値上げへ